fc2ブログ
私は、姑。
次男夫婦と同居中!  “となりの芝生”を見てはダメ! 我が家が一番!
≪02月   2010年03月   04月≫
1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  
母が帰ってきた夜
今日の記事は、母の話です。

残しておきたかったので書きますが、

奇妙な話ですので、気にしないでスルーして下さい。






平成17年3月12日(土) 23時を少し過ぎた頃

偶然、私は家にいた。

当時パチンコ店の釘師をしていたので、その時間に家にいる事は珍しい。

今、次男嫁様になっている娘を、訳あって預かっていた。

母の為に飼っていたシーズーの“リーチ”もいた。




玄関が開き、バタンと締める音。

リーチが尻尾をふって玄関へ行こうとする。


私 『 鍵かけたよね! 』 

娘 『 さっき、かけたじゃん。 』

私 『 何だろう!? 』


立ちあがり、玄関へ行く。 

リーチが先回りする。




誰もいない。




私、娘、リーチは確かに玄関の開け閉めの音を聞いた。




何もなかったように布団へ入ったのが、午前1時を過ぎていた。




微かな音。

私の部屋にある雪見障子のガラス部分を爪で叩くような、微かな音。






電話が鳴った。

母の入院している病院から。

夜勤看護師さんから、母の様態異変の知らせだった。




遅番の仕事から帰宅したばかりの次男と私は、病院へ急いだ。




その時がきた。




『 お母さん 』




母の手を握る、微かに私の手を握り返してくれた。




精一杯の最後の力だったのだろう。

13日 午前2時2分 母は安らかに静かに逝ってしまった。




母の遺言、通夜葬儀一切を執り行わず、遺体は大学病院へ献体。

私は、母との最後の約束を守った。




母は遺骨になって、1年8カ月後に家に戻ってきた。




でも、あの夜、間違いなく母は帰ってきたのだ。

雪見障子のガラスを叩いて、私に帰宅を知らせたのだ。





お母さん、貴方に会えなくなって、もう5年が経ちます。

貴方の居なくなった事を受け入れられなくて泣き続けた日もありましたけど、

私は一生懸命生きてます。

貴方にまた会う時まで、一生懸命生きますから。







訪問して下さった方・読んで下さった方
ありがとうございます。

ブログ開始以来、初めてコメント欄を閉じました。

明日の 「命日」 は、明るく楽しく元気よく迎えます 

スポンサーサイト



Template designed by アクセラと+αな生活

Powered by .